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はずかしながら、私はスマホをなめていました。PC信仰の限界に気づいた59歳の現実です。デジタルリテラシーの高い方には、参考にならないかもしれませんが…
はじめに:スマホは電話、それ以外は信用していなかった

「スマホは電話機能があれば十分」―そんな風に思っていた昭和世代の私が、まさかスマホでSNSを運用する日が来るとは思ってもみなかった。
新聞記者として30年近く、パソコンは私にとって「文章を作るための道具」であり、仕事の最重要インフラだった。
原稿を書き、検索し、メールを打ち、資料を管理する。パソコンの前に座ることが日常であり、仕事のすべてだった。自宅と会社両方にノートパソコンがあり、ほぼ何処でも記事を書き、ネット検索ができた。
一方スマホは、せいぜいLINEや電話、地図を見るくらい。画面が小さくて入力もしづらく、苦痛の種とも思っていた。何より、かまぼこ板のように、あんなに小さくて、「仕事の道具としては頼りない」というのが本音だった。
だが、AI副業やSNS発信に挑戦しはじめて、その価値観が大きく揺らぐことになった。
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事件発生:インスタはPCから編集できない!?
ある日、インスタグラムを通じてブログへの誘導をしようと試みた。
ところが、PCではストーリーズの編集やハイライト名の変更ができないという事実にぶつかる。
「なぜこんなに制限されているのか?」と疑問に思った私は調べてみた。
すると、インスタはそもそも「スマホで撮って、スマホで発信する」という思想で設計された“スマホネイティブ”なSNSだということが分かった。
つまり、スマホで完結することが当たり前。PCはあくまで閲覧・分析用という位置づけに過ぎない。発信の主体はスマホなのだ。
インスタの戦略:スマホに生活を閉じ込めよ
さらに調べると、インスタの母体であるMeta社は「スマホ文化の徹底」を戦略的に行っていることも分かった。
ストーリーズ、リール、リンクスタンプ、ハイライトなどの多くの主要機能は、スマホアプリでしか使えない。
これは単なる技術的制限ではなく、意図的な“スマホ偏重戦略”だ。
なぜか? それは、インスタのメインユーザーがZ世代だからだ。
彼らは生まれた時からスマホが身近にあり、PCよりもスマホの方が直感的で自由度が高い。
彼らにとって「親指で操作する」ことが自然であり、「パソコンで管理する」ことはむしろ非効率にすら映る。
だからこそ、インスタはあえてPCでの編集機能を絞っている。
ユーザーがスマホを使うことで、アプリの滞在時間を増やし、広告表示の機会を最大化する。
ビジネス視点でも、これは非常に合理的な戦略だ。
Metaはユーザーに「スマホの中に生活を閉じ込めさせる」ことで、ビジネスモデルを成立させているのだ。

昭和記者、スマホ文化に敗北す
この設計思想は、昭和世代にとってはショックが大きい。
私たちは長年、「パソコン=高機能」「スマホ=お手軽」と刷り込まれてきた。
しかし、今やその“上下関係”は逆転している。
特にSNSやアフィリエイト、動画編集といった「個人発信型メディア」の分野では、スマホの方が圧倒的に優位だ。
例えば私が最近試しているインスタ投稿も、スマホの方が画像加工やスタンプ、リンク挿入などの機能が圧倒的に使いやすい。
パソコンで作業しても、最後はスマホで投稿しないと完結しない。
つまり、情報発信の最終出口が“スマホ”になっているのだ。
妻と娘と、スマホへの温度差
そんな中、妻がZ世代の娘の勧めで、10数万円もする最新のiPhoneを購入した。
私は「まだ使えるスマホがあるのになぜ?」と口を尖らせたが、今思えばそれが“昭和の限界”だったのかもしれない。
彼女は言う。「今のスマホは処理もカメラも桁違い。遅いスマホを使ってると、やる気まで削がれる」と。
私のスマホは5年前に買った格安iPhone SE。これで充分だと思っていたが、アプリの動きはもっさりしており、リール編集中に何度も固まる。
冷や汗をかきながら、ようやく「これでは戦えない」と認めざるを得なかった。

まとめ:スマホは敵じゃない、主戦場だ
昭和世代にとって、道具とは「大事に長く使うもの」だ。
しかし、デジタルの世界では「乗り換えること」が前提になっている。これは文化の違いであり、感情論では抗えない。
私にとってスマホは、ケータイ電話代わりの“補助ツール”だった。
しかし今では、AI副業やブログ・SNS発信の“主戦場”がスマホにあると痛感している。
今でも文章を書くならパソコンの方が好きだし、ブログ記事の設計や構成もPCの方がやりやすい。
でも、「人に届ける」「反応をもらう」「共感を得る」ための場所はスマホにある。
スマホを軽視してはいけなかった。そこには確かに、新しい世代の“感情の回路”がある。
昭和世代がこれから生き残るためには、自分の“信じてきたツール”を問い直す必要がある。
冷や汗をかいてもいい。スマホに振り回されてもいい。
「その先に、新しいつながりと、たしかな言葉が待っているのかもしれない」と思うようになってきた。